公表すべき重要な情報を隠ぺいするのかと、最初に電話した際に三浦課長に問うたところ、「積極的に公にするのでなく、必要に応じて出すものもある」との見解だ。つまり、がれき仮置き場での日本一のアスベスト飛散は、石巻市にとって積極的に公にしたくない、できるだけ市民の目から隠しておきたい情報ということだ。

 議会で上記の亀山市長答弁を引き出した丹野清市議に連絡を取ったところ、「私も測定結果や報告書を出すよう市に求めましたが、同じように『開示請求してください』と断られました」と半ばあきれたように話す。

 今回の仮置き場でのアスベスト飛散は、アスベスト除去工事における飛散事故でしか見ることのない高い濃度だ。しかも敷地境界での測定ということは、場内の労働者はもっと高い濃度のアスベストにさらされていただろうことは想像に難くない。ましてや周辺の住民やたまたまそこを訪れた住民などにアスベストを曝露させた可能性もある。

 その測定結果や報告書は当然真っ先に市民に公表されるべきだが、市側にはそうした認識もなければ反省もない。市民の代表たる議員に対しても説明すらしない。許されないことだ。

労基には報告すらせず

 監督官庁に確認したところ、市の説明とはだいぶ実態は異なっていた。石巻労働基準監督署によれば、「市議会の一般質問で取り上げられたことを上局(宮城労働局)から昨日(3月12日)聞いた。石巻市からは報告をいただいてない」と、とまどっているようすだった。

 石巻保健所は「9月末か10月はじめには測定結果は出ていたそうですが、うちには情報が入っていなかった。我々が知ったのは2月になってからです。それも県の別の部局から測定結果を知らされただけで、文書ではいただいてない」という。

 つまり直接現場を監督や指導する労基や保健所にはきちんと報告もされていないのだ。