1997年公開の映画『タイタニック』で一躍スターとなり、2010年の『インセプション』や2019年の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』など数々の名作で主演を務めてきたハリウッド俳優のレオナルド・ディカプリオ氏。そのディカプリオ氏がベンチャー投資家としての顔も持ち合わせていることをご存じだろうか。
先日9月22日(日本時間)には、培養肉を開発する2社のスタートアップ、オランダのMosa Meat(モサ・ミート)、三菱商事も投資するイスラエルのAleph Farms(アレフ・ファームズ)への出資を発表した。
実はディカプリオ氏は環境に関わるビジネスの支援に熱心だ。これまでにも、1998年に設立した「レオナルド・ディカプリオ財団」を通じて環境保護団体に巨額の寄付をするほか、2019年からは米グロースキャピタル・Princeville Capitalが運営する気候変動技術ファンドのアドバイザーも務めている。
米国のスタートアップ情報サイト「Crunchbase」のデータによると、ディカプリオ氏は2011年よりスタートアップ投資を実行。日本でも注目を集めるスニーカースタートアップの「Allbirds」を筆頭に、以下のような企業に出資してきた(投資実行順)。
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Mobil Media:写真や動画を共有できるプラットフォームを展開
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Cue Health:家庭で分子レベルのバイオデータを分析するヘルスケア・ソリューションを開発
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Suja Life:コールドプレスジュースを販売
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Zuli:スマートな電源プラグを開発
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Casper:マットレスなど寝具を販売
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RUNA:エナジードリンクを製造
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Beyond Meat:代替肉の開発
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Allbirds:環境に優しいスニーカーを販売
Crunchbaseによると、ディカプリオ氏が出資したスタートアップのうち、Suja Life、CasperとRUNAがイグジットを果たしている。ほか、Beyond Meatは2019年に上場し、Allbirdsは2021年8月、Cue Healthは同年9月に新規上場を申請。確認できるだけでも4社がイグジット、2社が上場を控えている。これまでのところ、ディカプリオ氏の投資先選定の目利きは確かなようだ。