コントレア代表取締役社長の川端一広氏
コントレア代表取締役社長の川端一広氏

手術などの医療行為の前に、医師が患者に対して十分な説明を行う「インフォームド・コンセント」は医療に欠かせないプロセスだ。

ただ、命に関わる病気や手術に関するものほど説明の難易度が上がるため、従来のやり方には医師と患者双方の視点で課題もある──。コントレア代表取締役社長の川端一広氏はそのように考え、起業の道を選んだ。

川端氏はもともと放射線技師としてがん研究会有明病院に4年半務めた。その際に現場で感じていたのが「医師と患者のコミュニケーション」における課題、つまりインフォームド・コンセントの課題だった。

患者にとって病気の概要や治療方法、合併症の前提となる知識は専門性が高いため、1回の説明ですべてを理解するのは難しい。一方の医師側も準備や説明に時間をかけても思うように伝わらないことも多く、課題感を感じている。

この状況を変えるべく、川端氏は動画を活用してインフォームド・コンセントを支援する「MediOS (メディオス)」を開発した。