アソビュー代表取締役CEO山野智久氏(写真右)と取締役CTOの江部隼矢氏
アソビュー代表取締役CEO山野智久氏(写真右)と取締役CTOの江部隼矢氏(写真左)

絶望の淵にいたところから、事業に大きな成長のポテンシャルを感じられ、ワクワクする状況に変わってきました──。観光・レジャー産業の課題解決に取り組むアソビュー代表取締役の山野智久氏は、2020年からの激動の2年間をそのように振り返る。

業界自体がコロナ禍で大きなダメージを受けたことに伴い、アソビューもまた、2020年の上半期には深刻な状況に陥った。同社の主軸事業だった遊び予約サイト「アソビュー !」は緊急事態宣言下の移動自粛により売上は昨年対比で95%減少。売上がゼロになる日も経験した。

そのような状況においてもコンサル案件の受託や新商品の開発などで売上を確保し、観光施設やレジャー施設のDXを推進するSaaS事業に新たな可能性を見出した。

結果として会社は再び成長軌道に乗り、2020年末には13億円の資金調達を実施。2021年1月には同業の「そとあそび」をグループ会社化している。

それから約1年。山野氏は会社が成長する中で、さらなる攻めの決断を下したようだ。