米ファストフード大手マクドナルドは、ぱさぱさしたパティやつぶれやすいバンズはもうたくさんだと判断した。ハンバーガーで名を成した同社は過去7年間、その看板商品の改善を目指してきた。商品の変更は現在、米国で展開されており、「ビッグマック」も含まれている。牛肉100%の2枚のパティは、より均一な焦げ目を付けるため、1度に焼く数を減らして調理されている。スペシャルソースも増量された。レタスやチーズ、ピクルスも見直されて新鮮さを増し、より溶けやすいものになった。現在使われているバンズはバター入りのブリオッシュで、手作りっぽく見えるように、ごまの散らし方を以前よりも不規則にしてある。こうしたハンバーガーに関する50項目以上のマイナーチェンジは、マクドナルドにとって過去何十年かで最大の主力商品の改善になる。ハンバーガー市場の競争は激化しており、特にファイブ・ガイズのような、高級路線のファストカジュアル(ファストフードとレストランの中間)業態のハンバーガーチェーンとの競争が激しい。このためマクドナルド幹部は、安価で均一なハンバーガーをつくってきた工業的規模の手法の幾つかを見直すことを決めた。一部のケースでは、同社は効率化を進める中でかなり前に取りやめた手法を復活させている。