雪が静かに降りしきるウクライナ東部の非公開の場所で、ロシア軍の歩兵たちはガレージの床で身を寄せ合っていた。手は汚れ、顔は疲れ切っていた。彼らはドネツク州アウデーフカ市での激戦中にウクライナ軍に捕らえられた。今は前線から遠く離れ、捕虜収容施設に送られるのを待っている。アウデーフカを主なターゲットとしたロシア軍による秋の攻勢は、敵に捕虜を絶えず送り込む結果になっている。捕虜になった兵士の多くは、道に迷い間違ってウクライナの陣地に入りこんだと話している。ロシアでは自発的投降は犯罪だ。彼らの仲間の多くはもっと不運な目にあっている。アウデーフカ周辺の野原や工場地帯には、正面攻撃でウクライナの陣地を襲撃するために送り込まれたロシア軍歩兵の遺体が散乱している。
ロシア兵捕虜、ウクライナの戦闘は「悪夢」
東部アウデーフカの戦闘で捕らえられた兵士が、大勢の死傷者を出した苛烈な進軍について語った
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