詐欺の可能性が高い「危険ワード」

 投資詐欺の多くは、「絶対儲かる」「低いリスクで高いリターンが得られる」「リスクは取らずにリターンが得られる」と言って近づいてきます。

 しかし、世の中にそのようなものはありません。リスクを取らずに簡単に儲かると紹介されたものは、ねずみ講のような仕組みである可能性が非常に高いと言えます。

 ねずみ講は、自らが次の仲間を増やすことで、商品の販売先を開拓し続けて、利益を狙うものです。先にネットワークに入った人が、2人以上を勧誘して、連鎖的に組織を拡大させていく仕組みです。

 勧誘されるときは、「ずっと会員が増えていく仕組みなので安定して利益が得られる」と説明されるのですが、冷静に考えれば、そんなことはあり得ません。人口は限られているので、会員の数を永久に増やし続けることはできません。

 いずれ限界が来て、破綻します。そもそも無理のある仕組みで、ねずみ講は法律で禁止されています(似た仕組みのビジネスで、マルチ商法というものもあり、こちらは禁止まではされていません。しかし、トラブルは絶えず起こっています)。

 本来の投資とは、経済の成長に対して、一定のリスクを取ってお金を投じるものです。リスクがない(または非常に低い)けれども確実に利益が得られる、と言われたらそれは詐欺だと疑いましょう。