新型コロナ禍の期間には米国のあらゆる人種や民族、所得層が豊かになったが、等しく豊かになったわけではなかった。住宅の価値は急上昇し、ロックダウン(都市封鎖)中にはお金を使う機会が減ったため、多くの人々が借金を返済し、貯蓄を増やした。米調査機関ピュー・リサーチ・センターが4日に発表した報告書によると、2019~21年の間に米国人世帯の純資産額(中央値)は30%増加し、16万6900ドル(約2500万円)となった。白人世帯とアジア系世帯の純資産は、同期間に金額ベースで最も増加した。黒人・ヒスパニック系の多くの世帯には、この期間の資産増は負債から完全に抜け出すには十分ではなかった。黒人・ヒスパニック系は負債を減らせたものの、黒人の4世帯に1世帯、ヒスパニック系の7世帯に1世帯は2021年末の純資産がゼロだった。
コロナ下の米家計資産増、人種で格差
黒人世帯の4分の1とヒスパニック世帯の7分の1は2021年末の純資産がゼロだった
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