ポリーナ・イワノワ記者はこの250日間、毎日少なくとも1回は、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者(32)が刑務所の独房の壁を見つめる姿が頭に浮かび、悲痛な思いに襲われる。英紙フィナンシャル・タイムズのロシア特派員であるイワノワ氏は、ベルリンで友人たちと食事を楽しみ、夕日を眺め、新しい都市に足を運ぶことがよくある。すると脳裏に親しい友人の姿が忍び込んでくる。彼は春先以降、モスクワのレフォルトボ刑務所に収監され、独房の壁の向こうにある外界を目にすることはめったにないのだ。
WSJ記者拘束250日、解放願う友人たちの結束
「エバンが家に帰れるまで決して諦めず、あらゆる手を尽くす」
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