1960年代の西部劇「荒野の七人」に登場したガンマンたちのように、「マグニフィセント・セブン(超大型7銘柄)」は勝ち続けている。これは、ほんの一握りの弾丸が的を射ることに投資家が全財産を賭けているという意味でもある。S&P500種指数は強気相場にある。欧米のインフレ統計の減速や、金利が来年早々に低下し始めるとの観測の広がりが支援材料となっている。だが、同指数は上位銘柄の占める割合が非常に大きくなっており、「強気相場」という言葉が持つ意味合いは以前よりも薄れている。アナリストの間で「マグニフィセント・セブン(M7)」と呼ばれる高成長ハイテク関連企業7社(アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン・ドット・コム、エヌビディア、テスラ、メタ・プラットフォームズ)がいなければ、S&P500種指数の年初来上昇率は19%ではなく8%にとどまっていたところだ。5日の取引では、市場全体が値下がりする中でもこれらの銘柄は小幅に上昇した。