josh edelson/Agence France-Presse/Getty Images 5月の開発者会議で「ジェミニ」について説明するグーグルのスンダー・ピチャイCEO

 米アルファベット傘下のグーグルは6日、新たな人工知能(AI)モデルを開発したと発表した。チャットボット(自動会話プログラム)の「チャットGPT」を開発した米オープンAIの技術を含め、現在市場に出回るどのAIシステムよりも強力だという。

 グーグルは新モデルの「Gemini(ジェミニ)」について、安全性のテストをさらに重ねる必要があるとし、幅広く利用されるようになるのは来年初め以降になるとの見通しを示した。

 1年ほど前に公開されたチャットGPTはテクノロジー業界に衝撃を与え、グーグルは足をすくわれる格好となった。グーグルはジェミニの立ち上げによって、AIの本家本元であることを強調する考えだ。

 ジェミニの公開はAI製品の開発を急ぐグーグルの技術力を試すことになるとみられる。オープンAIでは経営を巡る混乱が起きるなど、業界の序列はまだ流動的だ。

 グーグルはジェミニを基盤としたさまざまなAIプログラムを提供する方針を示した。チャットGPTの対抗馬と位置付ける自社のチャットボット、「Bard(バード)」にも活用する見通しだ。

 グーグルによると、ジェミニの最上位版「Ultra(ウルトラ)」は、オープンAIの生成AI技術「GPT-4」をさまざまな業界基準で上回った。ウルトラは一部顧客によるテストを経て、来年初めにソフトウエア開発者向けに提供する予定だ。下位に当たる「Pro(プロ)」版は来週リリースするという。

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