「警察官職務執行法」の第二条(質問)には「警察官は、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者又は既に行われた犯罪について、若しくは犯罪が行われようとしていることについて知つていると認められる者を停止させて質問することができる」とある。
しかし、この職務質問という行為が犯罪者逮捕への端緒となるケースがある一方で、「異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して」といった部分が、警察官の裁量に任されていると批判を受けることもしばしばだ。
『こち亀』の50巻に収められている「クイズDEお金持ちの巻」では、両津が、同僚の東京大学卒の法条正義と共に、テレビのクイズ大会に出場するというエピソードがある。職務質問についてのシーンを紹介する。
クイズの司会者「警察の問題ですよ!おまわりさんの本職の!!」
両津「やった!それならわかるぞ!」
観客「おーおすごい!」「なんて運がいいんだ!」「パチパチパチ」「ワーワーワー」
秋本麗子(両津の同僚で観客席にいる)「すごい!ついてますわ両ちゃんたち!」
大原大次郎(両津の上司で観客席にいる)「まったくだ!優勝すれば警察のイメージアップになるからな。うむ!」
司会「ディレクターの山ちゃん、今回100万円と車、もっていかれそうだよ!」「運には勝てないね!」「問題です。警察官職務執行法第二条、職務質問はどういう場合にできるでしょう?」
両津「はい!本官の気分が乗った時です!!」
ブーーー
司会者「不正解!!」