ビンテージの服を集めるということはいつか、その意味について自問させられるシャツに出会うということだ。その瞬間が先月、筆者にやって来た。イーベイで年代物のバンドTシャツを探していると、10代前半に新品で購入したのと全く同じロックバンド、グリーン・デイの「アメリカン・イディオット」のTシャツが「ビンテージ」として、安いとは言えない100ドル(約1万4700円)で売られていた。自分が子どもの頃に持っていた物がビンテージとして再び売られているのを目にする以上に年を取った気分にさせるものはあるだろうか。言っておくが私はまだ32歳だ。「私は41歳で、2000年代の物を売っている人を見るともちろん、反射にそれはビンテージではないと思う」。ニューヨーク州タッカホーのビンテージショップ「ウッドゥン・スリーパーズ」のオーナー、ブライアン・デイビス氏はそう話す。ギャップの製品(そう、あのギャップだ)が包装し直され、ビンテージとして高く売られているのを見ると眉をひそめるが、「そうは言っても18歳には十分にビンテージであると考えなければならない」
2000年製が「ビンテージ」? 変わる古着
ファストファッションも20年たてば仲間入り、質低下に懸念
有料会員限定
あなたにおすすめ