投資家が円高に対処しなければならない状況は久しぶりのことだ。7日の円相場の突然の上昇は何かが進行中であることを示唆している。実際、複数の日銀当局者は今週、長年にわたる日本のマイナス金利時代の終わりがとうとう近づいてきたかもしれないとほのめかした。  日銀の植田和男総裁は7日の国会で、自身の職務が新年に一段と「チャレンジング」になるとの見通しを示すとともに、短期金利がマイナスでなくなれば、日銀は政策実行のために幾つかの仕組みを利用できるようになるだろうと示唆した。投資家はこの発言を、プラス圏への金利引き上げが差し迫っていることを示す兆候と受け止めた。