ファッショニスタは流行を敏感に嗅ぎ取ることができる。高級ブランドは必死さを匂わせることなく、積み上がった売れ残り在庫を処分する方法を見つける必要がある。     高級品業界は、コロナ禍での散財をへて消費者が冷静になるにつれて減速している。ベイン・アンド・カンパニーの推計によると、2022年の業界全体の売上高は、為替変動の影響を除くベースで前年比15%増加した。だが、米国の消費者は昨年末、欧州の消費者も今年の夏には出費を抑え始めた。中国でも1月にコロナ関連規制が解除されて以来、高級ブランドが期待していたほどの消費はみられていない。