米百貨店大手メーシーズに求婚者が現れた。だが買い物をする人なら誰でも知っているように、何かを買いたいと思うことと、それを買う余裕があるかは別の話だ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が10日報じたところによると、不動産に特化した投資会社アークハウス・マネジメントと資産運用会社ブリゲード・キャピタル・マネジメントは、メーシーズを買収する提案を12月1日に行った。買収提示価格は1株21ドルで、この価格は前週末8日終値を21%上回る水準だ。買収総額は58億ドル(約8410億円)。12カ月先予想PSR(株価売上高倍率)で約0.25倍と、妥当なプレミアム(上乗せ価格)である。このバリュエーションは同じ指標でノードストロームより39%高く、コールズを56%上回る。メーシーズの株価は11日の取引で急騰したが、それでも買収提示価格には届かない。
米メーシーズ買収、必要なのは「奇跡」
過去の百貨店の買収案件は難航
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