そもそも龍神が後押しするのは、他人のせいにしたり世の中を責めたりしがちなタイプよりも、自分で自分の責任を取って進んでいくタイプの人です。

 そういう人が頭打ち期間に入ると、本来は冷静に状況分析して過去の失敗を教訓にできる人が、罪悪感に苛まれて負のスパイラルに陥ってしまいます。

 たとえば、100の力で邁進してきたとしたら、その力をすべて使って今度は、「これではダメだ」と自分自身を攻撃してしまうのです。

 しかし、残りの20%をしっかり完了させることで次のステージへ行けると知っていれば、不要な罪悪感に悩まされることもなくなります。

「過去」という財産を糧にする

【3】過去を振り返る

 頭打ち期間に突入した人は、必ずこれまでのプロセスの中で、次のステージで使える「武器」や「強み」を獲得しています。

 焦る気持ちや自責の念をコントロールして、自分が手にしているものを見直せば、過去はすべて未来への「資産」になります。それと同時に、これまでを振り返り、足りなかったところや修正すべきところを見直して取捨選択しましょう。

 過去は、あなたへのプレゼントのようなものです。

 記憶を振り返れば、自分の失敗や成功のパターンが見えてくるはずです。それらを書き出し、何を武器として取り入れればいいかを分析してみましょう。

 新たなステージへの突破口を通過するためには、過去という財産を糧にして前進すればいいのです。

 英気を養いながら、過去を振り返ったり状況分析したりして、冷静にこの見直し期間を過ごせば、新たなステップへの準備が整います。そうすれば、次のステージに進んだ時、大躍進を遂げられます。

大杉日香理(おおすぎ・ひかり)
神社風土史家、作家、ビジネスコーチ。
海外出版含め、著作は累計40万部。子どもの頃から日本史に興味を持ち、全国各地で参拝した神社は延べ2万社となる。その経験を生かし、神社風土史を提唱。神社で行うアクティブラーニングである『神旅®』はこれまでに1万名以上を動員。神社風土史を通じて、個人の可能性の発掘と社会での生かし方を伝えている。天皇陛下の即位関連の儀式と連動した「『天皇陛下即位礼正殿の儀』特別体験型参拝」を神田明神と共同開催。また船橋市での起業セミナーでは歴史と経営の重要性を講演。衆議院会館にて選挙に勝つ神棚講座も開催し、先人の知恵を独自の視点で伝え続ける。

※本稿は、大杉日香理・著『龍神とつながる強運人生』(ダイヤモンド社)より再構成したものです。