米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、同社初の人工知能(AI)担当編集ディレクターにデジタルメディア「クオーツ」の共同創業者、ザック・スワード氏を起用した。主要報道機関の間でAIの潜在性やリスクが議論される中、この新技術を重視する姿勢を浮き彫りにした。今回の人事はジョー・カーン編集主幹とサム・ドルニック副編集長が12日午前、従業員宛ての文書で明らかにした。スワード氏は編集部の幹部陣と協力して、「生成AIを使用するかしないか」についての原則策定に当たる。スワード氏について、文書は「タイムズのジャーナリズムは常に当社のプロのジャーナリストによって報道・執筆・編集されるという信念を共有している」とした。同氏は小規模なチームを立ち上げてAIツールを試すほか、記者向けのAI研修プログラムの設計を支援する予定だ。
米紙NYタイムズ、AI担当の編集幹部を初採用
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