中国国内のカフェ店舗数は世界一
5、6年ぶりに深センを訪ね、ホテルは素泊まりにした。深センに泊まった翌日の朝、ホテルの駐車場にいた警備員に、「近くに朝食も食べられるカフェはありますか」と聞いたら、「近くに火鍋を食べられる店が一軒くらいあるのは知っていますが、コーヒーが飲める店はあまり聞いたことはありませんね」との回答が戻ってきた。そんなはずはないと思い、自分で探すことにした。
道路の裏側にすこし行くと、警備員が教えてくれた火鍋の店が見えた。さらに奥に行くと、マンションに囲まれた小さな広場のような空間があり、そこにスターバックスを含め、カフェは2軒ほどあった。深センの友人や企業関係者との午後の会合の場所も、そのカフェに指定した。
これまで中国国内を回るとき、「コロナ禍が終息してから、一番、市場が広がったのはカフェかペット業界だ」といった話は何度も聞いていた。だから、住宅街の奥まったところにもきっとカフェはあるだろうと信じ、あえて勘を頼りにして探してみたかいがあった。
中国から日本に戻った数日後、あるニュースに目がくぎ付けになった。中国国内のカフェ店舗数が米国を抜いて世界一になったと報じられたのだ。