新型コロナウイルス禍の「後遺症」について語るとしよう。コロナ下で人気商品となったフィットネスバイクや中古車、家具、ペットフードなどをネット販売する小売企業は、手元に多くの現金があるものの家から出られず退屈していた消費者と安価な資金調達に支えられ、2021年は好調だった。フィットネス機器大手のペロトン・インタラクティブ、オンライン中古車販売のカーバナ、家具ネット通販のウェイフェア、ペット用品のネット通販を手掛けるチューイーの時価総額合計は、ピーク時に1600億ドル(約22兆6400億円)を超えていた。それが今では80%余り減り、約250億ドルとなった。コロナ下で勝ち組となったネット小売企業の売上高は、チューイー以外はピーク時よりも減少しているケースが大半だ。
ネット小売の元「勝ち組」、コロナ後の現実と格闘
2020~21年に目覚ましい成長を遂げたネット小売企業がコロナ後の現実に適応しつつある
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