サンタはまだ街を去っていないようだ。S&P500種指数は、新年にかけて株価が上昇する「サンタクロース・ラリー」で盛大に持ち直して1年を締めくくろうとしている。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、サンタラリーはこれで8年連続となり、前回に8年続いたのは1976年だった。サンタラリーとされるのは、年末最後の5営業日から翌年最初の2営業日までの期間。2023年は最初の3日間でS&P500種が0.8%、ナスダック総合指数が0.9%、ダウ工業株30種平均が0.8%それぞれ上昇した。23年入りを前に、投資家は長引くインフレや金利上昇、リセッション(景気後退)懸念が株価下落を招くと予想していた。23年になると、人工知能(AI)ブームで株価は上昇し、最近では米連邦準備制度理事会(FRB)が24年に利下げを開始するとの観測が株価を押し上げた。