プチ断食をすると
すごく勘が冴えるんです
もっとも、初めて試みたときは「倒れたらどうしよう」と思って家で過ごしましたが、何ごともなかったので2回目以降はいつもと同じ生活を送るようになりました。
もちろん、お腹はすきます。
一時的に飢餓感に襲われることもあるのですが、一方でものすごく勘が冴えるので、クリエイティブな作業をしなければならない期間にプチ断食を組み込んでみるのもいいかもしれません。
プチ断食明けは
消化のいいお粥から
プチ断食が明ける日は、以前がんで入院して絶食したとき同様、消化のいいお粥などから食べ始めます。
体の状態によっては、その日から固形物をとり始め、翌日には通常の食事に戻すことが多いです。
食事にまつわる時間が
とても長いことに気づかされます
プチ断食を一度やってみると「食べること」に対して真剣に向き合うようになります。
私の場合、食事に対する考え方がガラッと変わりましたし、長い空腹状態を経験することで、以前は意識していなかったことが意識できるようにもなった気がします。
いちばん驚いたのは、食事の準備や後片づけをしないと、「こんなにも時間があるんだ!」ということでした。
新しい経験が
未知の自分を見せてくれます
私自身は料理も片づけも嫌いではありません。むしろ好きなほうです。そんな私ですら、そう感じてしまったのです。
今まで知らなかった自分の一面を見た思いがしました。新しい経験は、いつも「未知の自分」を見せてくれますね。
それはとても素敵なことではないでしょうか。
※本稿は『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。