米国株は2023年に突出したリターンを達成した。24年になり、多くの投資家が夢見ているのは、もっと普通のことだ。投資家の望みの一つは、緩やかなインフレと穏健な金利政策という経済環境だ。一見控えめな望みだが、景気刺激策に支えられた先のミーム株への熱狂や、最近の金利急上昇を踏まえると、軌道の転換を意味する。S&P500種指数について、22年のマイナスを実質的に相殺した23年の24%上昇を再現できると考えている人はほとんどいない。それでも多くは、経済が正常な状態に戻れば、企業収益が改善して株価が適正かつ持続可能なペースで上昇する余地はあると考えている。さらに、株式6、債券4の投資戦略にも大いに望みをかけている。リスクを軽減するためのこの従来の手法は、金利上昇でこのところ不振が続いている。
投資家が2024年に望む「正常化への回帰」
経済が正常化し、株式と債券に均衡が戻ることを期待
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