36歳のチン・ランさんは、平日はいつも早い時間から北京の公立図書館を訪れる。間仕切りのあるお気に入りの席に座って、今後の人生をどう過ごすのか答えを探している。彼女がプライベートエクイティ(PE)投資会社での職を失ってから、もう2年になる。フリーランスの仕事をいくつかこなし、履歴書を100通ほど送ったものの、面接までたどりついたのはわずか2回で、どちらも不合格だった。今はソーシャルメディアを眺めたり、大学院入試の勉強をしたりして日々を過ごす。大学院に入れば当面職探しをしなくて済むと期待している。自分と同年か年下の人たちが毎日図書館に来ていることにも気付き始めた。彼らと話すときに仕事の話はしないが、全員が失業中だという暗黙の了解があるという。