中国の電気自動車(EV)メーカーの比亜迪(BYD)が今年、世界の頂点に立つ見通しだ。海外市場がその主戦場になる。BYDは2023年10-12月期のEV販売台数でテスラを上回り、世界首位となった。国内ではすでに昨年、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)を抜き首位となっていた。これは主に、中国のEV市場がエンジン全開で加速していることによるものだ。中国汽車工業協会(CAAM)によると、プラグインハイブリッド車(PHV)を含む新エネルギー車の販売台数は、2023年1~11月に前年同期比37%増加した。中国で販売された自動車の3台に1台以上がEVだった。BYDはもっと好調だ。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏も支援する同社の23年の新エネルギー車販売台数は前年比62%増加し、300万台を突破。約半分はPHVだったが、EVの販売台数の伸び率は73%とさらに大きかった。