2023年は中国株にとってさえない1年だった。22年もそうだったし、21年もだ。今年こそ持続的な反発の年になるだろうか。  中国不動産部門の問題がいまだ解消されず、香港株を中心に株式が驚くほど割安だとはいえ、市場全般に賭けるのはまだリスクが高そうだ。だが狙う場所さえ間違えなければ、チャンスがないわけではない。  ドルが大半の通貨に対して下落していることも追い風になるかもしれない。中国の金融政策は23年後半の大半の期間で、実体経済の弱さに比べて過度に引き締め的だった。最近の人民元高で資本流出懸念が和らいでおり、政策当局が必要に応じて金利を抑制する余地が増す。