多くの新米パパたちが、使わずにいるお金がある。有給育児休暇だ。職場に近年起こった最大の変化の一つが、男女を問わず育児休暇の取得を認める企業が増えたことだ。そして、その恩恵を主に受けているのが父親たちだ。しかし、まだ多くの父親が、育児休暇の取得は出世に響くと考えている。仕事に対する責任感を疑われたり、嘲笑されたりするのではないかと心配しているのだ。ボストン・カレッジ・センター・フォー・ワーク・アンド・ファミリーの調査データによると、有休育児休暇を取得している割合は女性が93%であるのに対し、男性は60%強にとどまる。育児休暇を取得しないということは、生まれたばかりの子どもとの大切な時間はもちろん、未使用の通常の有休休暇や医療給付と同様、報酬のかなりの部分を放棄するということだ。また、パートナーのキャリアや家庭での役割分担にも影響を与える可能性がある。