米労働省が5日発表した2023年12月の雇用統計によると、非農業部門就業者数(季節調整済み)は前月比21万6000人増だった。増加ペースは11月の17万3000人から加速し、市場予想(17万人)も上回った。大方の予想に反して1年を通して着実な雇用増が続き、景気が徐々に鈍化する中でも明るい材料となった。10月と11月の就業者数は下方修正された。23年通年では、就業者数の伸びは270万人と22年より鈍化したものの、新型コロナウイルス流行前の水準を上回った。12月の失業率は3.7%で前月から横ばい。23年は序盤は3.4%と1960年代終盤以来の低さで、後半にかけてじりじりと上昇したが低水準を維持した。
米就業者数、12月は21.6万人増 予想上回る
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