米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は、正確にはもはや「巨大テック企業」には当てはまらない。だが、かつて強大なHP帝国の一部を成したHPEが設立以来の大勝負に支持を得ようとする上で、その点は問題にならないのかもしれない。事業所向けIT(情報技術)サービスを手掛けるHPEは9日、ネットワーク機器メーカーの米ジュニパーネットワークスを140億ドル(約2兆0400億円)で買収すると発表した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先に、この買収計画について報じていた。買収によりジュニパーの株主は1株当たり現金40ドルを手にすることになる。これはWSJの報道直前の株価終値を32%上回り、同社株がこの10年余り達成していない水準だ。