どんなに懐が深い企業にも限界はある。  アマゾン・ドット・コムとグーグルの親会社アルファベットは、合わせて1840億ドル(約27兆円)の現金と短期投資を保有する。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのデータによると、両社のこれら資産の保有高は、マイクロソフト、アップル、フェイスブックを傘下に持つメタ・プラットフォームズと並び、米S&P500種株価指数採用銘柄の非金融企業の中で最も多い。アマゾンとアルファベットはまた、合計で年950億ドル弱のフリーキャッシュフローを生み出してもいる。  つまり、両社は資金に困ってはいない。