アイオワ州の民主党員ケイティー・ロック氏(39)は、大統領選挙のサイクルのこの時期にはいつも、選挙活動に参加している。2012年にロック氏は、デモイン北西部の自宅周辺で開かれた民主党の党員集会で当時のバラク・オバマ大統領を支持した。その4年後には、彼女はヒラリー・クリントン候補のために戸別訪問をし、イベントに参加した。2020年には、エリザベス・ウォーレン候補への支持を訴えた。北西デモイン民主党の委員長代行を務めるロック氏は「それはわれわれにとって、アイオワ州でのセレブ文化に最も近いものだ」と指摘した。「今、それはなくなってしまった」と同氏は話す。共和党の大統領候補指名を争う候補者たちが、彼らの初戦となる15日のアイオワ州党員集会を前に州内を遊説して回る現在、同州の民主党員は自分たちの新常態を甘受しつつある。民主党は昨年、大統領候補指名争いの初戦となる党員集会を開くという役割をアイオワ州から奪った。アイオワ州という小さな州は、指名争いの初戦という役割のおかげで、50年にわたり全米の舞台への並外れて大きな影響力を与えられ、同州の有権者や地元政治家は大きな注目を浴びてきた。昨年の党の決定は、2020年の党員集会で票の集計失敗が起きたことを受けて下されたものだった。
アイオワ州の民主党員、「初戦」奪われ疎外感
米民主党大統領候補指名争いの第1戦州の地位から転落、脇役に
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