世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に集まった最高経営責任者(CEO)やビジネスリーダーたちは、世界各地での紛争の長期化や迫り来る米国の選挙、新たな貿易の混乱を巡る懸念といった問題があるにもかかわらず、米経済や旺盛な消費需要に対する自信をますます深めている。今週示されたこの相反する感情は、米国でのインフレ沈静化と労働市場の堅調持続を背景とした経済のソフトランディング(軟着陸)への期待を反映している。多くのリーダーたちはまた、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に利下げを実施し、企業合併・買収や支出を増加させる可能性があると予想している。「心配はしているが楽観的という雰囲気だ」。コンサルティング大手マーサーのマルティーヌ・ファーランドCEOはこう話した。「経済の観点から言えば、脅威が若干小さくなっているように私には感じられる」
ダボスに集まったCEOたち、経済には楽観的
米インフレ沈静化でソフトランディングを期待する一方、地政学上のリスクを懸念
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