年収が上がらない、モチベーションが上がらない ── そんな悩める人たちに「圧倒的に面白い」「共感と刺激の連続」「仕組み化・ノウハウ化がすごい」と話題なのが、森武司著『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』だ。FIDIA(フィディア)の森社長は、吉本のお笑い芸人引退後、4年間の引きこもりニート、家電販売員を経て仲間と起業。現在年商146億円、Financial Times「アジア太平洋地域急成長企業ランキング 未上場日本一」、「ベストベンチャー100」受賞、経済産業省選定「地域未来牽引企業」、11事業すべて黒字化、新卒500人採用、創業以来18年連続増収増益を果たした。また、素人ながら化粧品開発に取り組み、あの資生堂を抜き、アマゾン年間売上1位となった注目の経営者でもある。その秘密はデビュー作で一挙公開した「仲間力アップマル秘マニュアル」の6大奥義にあるという。今回は本書の一部を抜粋・編集しながら人生大逆転の法則を見ていこう。
新卒500名を
採用できる理由
僕らは2005年、仲間と会社を立ち上げた。
たった1つの事業が今は11事業に拡大。すべて黒字化できるようになった。
そして、今、おかげさまで新卒を500人採用している。
仲間を見極める場合、分母は大きいほうがいい。
分母が大きくないと、優秀な人材が集まってこない。
可能なら3人から一人を選ぶのではなく、100人から一人を選びたい。
社員の生涯賃金は2億~2億5000万円にも達する。
中長期的に会社の業績を成長させるには、どれだけ優秀な人材を採用できるかにかかっている。
人材確保のためには適切なコストを投入し、会社の魅力を伝えていかなければならない。
企業の最大の参入障壁とは?
では、会社の魅力とは何だろう。
フィディアについて「給料が高いから応募者が多い」という人がいるがそれは誤解だ。
実は給料、賞与、待遇ともに平均的な条件だ。
僕は「企業の最大の参入障壁はカルチャー」という言葉が好きだ。
商品・サービスはマネできるが、カルチャーはマネできない。
カルチャーとは、社長、役員、社員の夢や想いの塊だ。
カルチャーを「見える化」せよ
だからカルチャーを「見える化」し、カルチャーに合った人に入ってもらいたい。
僕らのビジョンは「さあ、ワクワクを創ろう。」。
採用でも「仲間」というキーワードを前面に出し、「友達になれそうな人を採用します」と宣言している。
すると、この言葉に共感する人が集まり、共感しない人はエントリーしてこない。
だからカルチャーについて明確に表現することがとても重要だ。
「当社は他社より給料が2万円高い」とアピールすると、お金の優先順位が高い人が集まってくる。
すると、他に2万円高い会社があるとすぐ転職してしまうかもしれない。
価値観の共有がしにくく、戦力として活躍してくれない可能性もある。
誤解を恐れずいえば、ヘタな戦い方で無駄金を使っているだけ。
人が本当に共感するのはそこではないのだ。
本書では新卒採用の極意を詳細に解説した。ぜひ参考にしてみてほしい。
(本稿は『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』の一部を抜粋・編集したものです)