半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMCTSMC)にとって、昨年は厳しい年だった。今年はTSMCにとっても半導体業界全体にとっても、はるかに良い年になるかもしれない。半導体サプライチェーン全体にまん延した在庫過剰は2023年、全ての半導体メーカーに打撃を与えたが、TSMCも例外ではなかった。同社の2023年10-12月期(第4四半期)の売上高はドルベースで前年同期比2%減少し、純利益は19%減少した。通年の売上高は異例の9%減となった。スマートフォンやパソコンメーカーのような半導体の消費者は、新型コロナウイルス下の電子機器ブームの末期に積み上げられた在庫をゆっくりと消化してきた。
台湾TSMC、今年の半導体回復に自信
24年売上高は20%以上伸びると予想
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