実際のところ、生成AI(人工知能)はスマートフォンの売りになるのか。韓国サムスン電子は本当にそれを知りたがっている。電子機器大手のサムスンが最初にその答えを見つけるのは間違いない。同社は17日、スマートフォンの最新機種「Galaxy(ギャラクシー)S24」シリーズを発表した。同社初の「オンデバイスAI」を搭載した製品だ。つまり生成AIデータをクラウドに送信することなく端末上で直接処理できるというものだ。同シリーズは今月末に出荷が開始される。米アップルが今年発売する新型「iPhone(アイフォーン)」にオンデバイスAIを搭載する計画かどうかは不明だが、少なくともその発売より8カ月早くサムスンの新機種が登場するわけだ。サムスンはリアルタイム翻訳や画像に基づくウェブ検索、バスケットボール初心者をダンクシュートが得意な全米プロバスケットボール(NBA)のスター選手のように見せる写真加工といった機能を、市場のどれだけの部分が受け入れる準備ができているかを確かめる多くの時間を与えられる。サムスンは同日、アップルのシリコンバレーにある本社からほんの数キロの場所で開催されたイベントで、これらを含めたさまざまな機能を実演して見せた。