ブラクストン・クラークさん(24)は高校時代、感情を抑制するためにマリフアナ(大麻)を使っていた。17歳の頃は毎日使用していた。18歳の時、大麻を使った後に精神障害エピソード(短期間の精神障害の症状)が現れ、病院に収容された。その後3年間は大麻を断った。だがある日、再び手を出し、程なくして病院に逆戻りした。「理性をなくし、意味不明なことをしていた」。クラークさんはこう話す。彼は1年前から大麻を断ち、投薬治療の助けを借りて大学生活を送っている。医師は彼が大麻使用による精神病性障害を患っていると診断を下した。大麻の使用後に妄想やパラノイア(偏執症)を発症した10代の若者や若い成人は全米に大勢おり、クラークさんもその1人だ。大麻合法化に取り組む活動により、米国の多くの地域で大麻が以前より入手しやすくなっている。医師や最近の研究によると、30年前によく使われた種類よりも何倍も強力なマリフアナが出回り、それをより頻繁に使用することで、精神障害エピソードの発症に至るケースが増えたという。