新規事業に関する素晴らしいアイデアを思いついた場合、AIに頼ってもいいのだろうか。われわれは、架空のスタートアップ企業(英ヨークシャー地方に特化した旅行アプリ企業)の事業計画書を二つの異なる生成AIツールに書かせ、それを見極めることにした。果たして、これらのツールは何が得意で、どのような限界があるのか。まずツールに対し、事業計画書にどのような内容を盛り込みたいかを指定する詳細なプロンプト(指示)を与えた。また、もっと情報が必要な場合は、補足質問をする許可も与え、知識が足りない場合は、創造力を発揮するようよう指示した。その結果はというと、端的に言えば、AIが作成した事業計画書は役には立ったが、そのまま利用できるものではなかった。つまり、企業の創業者にとって良い手始めにはなり得るが、投資家の精査に合格するにはさらに編集や加筆が必要だ。AIの現在の発展段階を考えれば、悪くない。