中東ヨルダンの米軍拠点が攻撃されて死傷者が出た件を巡り、複数の米当局者は29日、米軍のドローン(無人機)の帰還と同時に敵方のドローンが接近したため、攻撃を防御することができなかったとの見解を示した。米当局はこれまでのところ、米軍ドローンの帰還に伴い、接近する別のドローンが敵か味方か判別する上で混乱が生じたと結論づけている。米当局者によれば、敵方のドローンはイラン政府の支援を受ける武装組織がイラクから離陸させた。ヨルダンの米軍拠点「タワー22」はイラクとシリアとの国境に近い位置にある。米国防当局者はこの日、米国はこれまでのところイランの指示による攻撃だったという証拠を確認していないと述べた。米当局者らによれば、米国はイラクとシリアのほか、イラン国内の武装組織に対する攻撃も検討している。ただ、イラン領土に攻撃を仕掛ける可能性は低い。
米軍、敵の無人機を味方と混同 ヨルダン拠点
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