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課税口座では利益や配当に約20%の税金がかかるのに対し、NISA口座では非課税です。しかも今年から始まった新NISAでは投資期間が無期限に。現在課税口座にある銘柄を、なるべく早く新NISA口座に移したほうがオトクですが、その優先順位は? ザイの新NISA本の決定版『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った新NISA入門』の第4章では「新NISAのもやもや解消Q&A」で移し方や制度、家族の非課税枠活用法についてのギモンを解消。Q&Aの一つを紹介します。
目的別に保有株を仕分けして移していこう!
Q.課税口座の株や投信は早く新NISAに移すべき?
A.成長株や高配当株を優先!優待株は後回しでもOK!
まずは、「値上がり益狙い」「配当狙い」「株主優待狙い」といった、投資の目的によって保有株を分類してみましょう。そして、新NISA口座に移す銘柄の優先順位は、非課税メリットが大きい、値上がりしそうな成長株や配当利回りの高い株が先。なぜならば、課税口座では20.315%の税金がかかるからです。
ただし、課税口座で買った時よりも大きく値上がりしている場合は要注意。手元に課税で引かれた分の余裕資金がないと同数の株が買い戻せません。特に高配当株は、同じ株数を買うことができず、受け取る配当が減る可能性があります。受け取る配当額をキープしたいなら、そのまま課税口座に置いておくのもありです。
一方、株主優待に関しては新NISAによるメリットはありません。もともと株主優待は、厳密には雑所得とみなされるものの実質的に課税されていないからです。だから、優待株は後回しでOKです。でも、新NISAは保有期間が無期限なので、長期保有優遇のある株主優待株の保有には有利です。このメリットを受けたいなら、新NISAに移すといいでしょう。
ちなみに、株主優待を移すときの注意点についてはこちらの記事を参考に!>>「新NISAでは投資期限が撤廃! 長期保有で優待内容がアップする優待株に有利だが、株主番号を変えたくなければ買いのタイミングに注意!」
※本稿は、ダイヤモンド・ザイ編集部編『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った新NISA入門』(ダイヤモンド社)から再構成したものです。