新NISAでは、成長株で値上がりを狙うのもオススメの投資法です。利益が大きいほど、非課税でトクする分も大きくなるからです。もちろん、買う銘柄はしっかり選ばなければなりません。長期で着実な利益を狙うか、リスクをとってより大きな利益を狙うかでも選び方は違ってきます。『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った 買うべき株&投信77 2024年度版』から、長期保有向きの成長株選びのポイントと、オススメ銘柄の例を紹介します。
新NISAでは儲けが大きいほどメリット大!
どっしり構えて待つのも一気に稼ぐのもアリ
新NISAでは、高配当株を選ぶのが堅実な投資法(こちらの記事を参照)。一方で、成長株を狙うのも理にかなった方法です。新NISAは、普通なら利益に約20%かかる税金が、いくら儲けてもゼロ。つまり利益が大きいほど、その20%分のトクも大きくなるからです。成長株は高配当株よりリスクは高めですが、値上がり益という、配当よりもっと大きな儲けが期待できます。
狙い目は2つ。1つは“そうはいってもなるべく手堅くいきたい!”というコツコツ派向け。株価は、長期的に見ると企業の業績に連動します。そこで、今後着実に成長しそうな銘柄を狙います。どっしり構えて値上がりを待つスタイルです。
もう1つは“リスクをとって、できるだけ大きな利益を目指す!”というガッツリ派向け。株価が数倍になるような“大化け”期待の銘柄を狙います。こちらは“期待外れ”となったら早めに売ることも選択肢に。臨機応変も求められるスタイルとなります。
長期投資では持ち続けても
ストレスを感じない銘柄を選ぼう!
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長期保有で値上がり益を狙うスタイルでは、“安心感”が重要。業績が大崩れせず、着実な成長が見込める銘柄を選びましょう。
ポイントは、売上や利益が右肩上がりで伸びていて、今後もそれが続きそうなこと。また、売上高営業利益率やROEといった“稼ぐ力”の強さにも注目です。
これらの条件をクリアする企業は地味な印象のものも多いですが、コロナ禍など関係なく成長を続けてきた実力の持ち主が揃っています。
例として紹介するシーティーエスは、今期予想で13年連続の増収増益と文句ない安定成長ぶり。利益率やROEが高水準で、事業環境も良好です。
よりわかりやすい方法としては、業績良好で競争力が強く、グローバルに活躍している企業を選ぶのも手です。つまり世界の誰もが知っていて、日本を代表するような企業です。こうした銘柄は世界景気や為替の変動の影響を受けやすいため、1~2年の期間では業績にブレがあるものの、長い目で見れば手堅い成長が見込めます。
安定成長株は配当がもらえる銘柄も多いので、それも長期保有の楽しみに。利回りは高配当株ほどでなくても、業績の伸びに伴って増配が期待できます。
※本稿は、ダイヤモンド・ザイ編集部編『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った 新NISAで買うべき株&投信77 2024年度版』(ダイヤモンド社)から再構成したものです。