今生きている人生で「悔いのない生き方」をしている人はどれだけいるでしょうか。しなかったことで後悔するよりも、自分に正直な人生を生きたほうが絶対幸せです。「やりたいこと」をやり始めてからが本当の人生だからです。では、「やりたいこと」を見つけるにはどうすればいいのか? 今すぐ「今すぐ、ふせんを使うこと」です。頭の中で考えたところで見つかりません。「書く」のです。
「面倒くさいな」と感じた方、だから「ふせん」なのです。ノートや手帳、パソコン、スマホのいいとこどりした最強アイテム「ふせん」を使うことで、驚くべき効果が表れます。やることは、「書いて貼って並べ替える」だけ。ふせん特有の5つの特色のおかげで、脳の潜在能力をつかいこなして、人生が180度好転します。
『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』から一部抜粋して紹介。ふせんを1日1枚書き始めた瞬間から、みるみる自分が変わっていくことに驚きます。自身の変化とふせんのすごさをぜひ堪能してください。

【ノートではない】言語化するために最強な道具とは?Photo: Adobe Stock

読者目線でわかった神ふせんの4つの効能

 私は必ず、新刊を出版した直後に読書会を開きます。なぜなら読書会は、読者さんにとっても著者にとっても、いいことだらけだからです。

 本のいいところは、スキマ時間で好きなときに、マイペースで読めることです。

 その一方でインプット中心なので、アウトプットが置き去りになります。実際に、本で読んで実践する人は1%未満だといわれます。セミナーであれば、アウトプットの場が用意されていますが、本の場合はそうもいきません。そこで今回も、『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』出版のタイミングで開いてみました。

 やってみて、著者である私自身が改めて、読者目線での「神ふせん」の効能を確認できました。エッセンスを整理すると、次の4つに集約されることがわかったのです。

1.言語化がスムーズになった
2.頭の中がスッキリ整理された
3.大事なことに気づくことができた
4.やりたいこと、やるべきことがわかり、行動できた

 参加者の皆さんが異口同音で驚いていた効能の1つ目が、「言語化がスムーズになった」ということ。言語化する場合、ノートや手帳に書くのが普通です。それゆえ、「なぜ、あえてふせんに書くのか?」と疑問に思った人も大勢いたことがわかりました。ところが実際に書いて見ると意外や意外だったとのこと。一例をあげると、次のような感想が出てきました。

「ふせんなら、迷わずに書ける」
「ふせんに書くと、何も考えなくても書ける」
「ふせんには、面白いように書ける。これ、不思議」
「電車の中でぼーっと考えていたことはすべて忘れていて、ふせんで考えを言語化する重要性に気づいた」
「ふせんは記憶をたどるのに役立った」

言語化することよりも、どこに言語化するかが大切

 最近のビジネス書には、言語化に関する本が多いようです。言語化の大切さに、誰もが気づいているのでしょう。でも、いざ言語化しようとしても、ノートや手帳には、なぜか書けません。

 たとえばノートの紙面は広いのでたくさん書けますが、何をどの順番で書くのか迷ってしまい、ペンが止まります。しかも、ノートや手帳には、ささいなことや、当たり前のことは書きにくいものです。特に恥ずかしいことや本音の気持ちは、ノートや手帳には書けません。

 ところが、「ふせんなら、迷わずに書ける」のです。なぜなら、たかが「ふせん」だからです。恥ずかしいことやくだらないことを書いても、あとで捨てられます。1枚1円もしないので、ティッシュ感覚で捨てられます。

 その一方で、当たり前なことにこそ、大切な真理が隠されているので、あとから役に立つことが多い。あなたにも、「しまった! メモしておけばよかった!」と悔やんだ経験、ありますよね。

「ふせんに書くと、何も考えなくても書ける」のは、ふせんが潜在意識の検索窓だからです。ふせんなら、ひらめいた瞬間に、即メモできます。だから「これ、不思議」と感じます。

 ふせんであれば「電車の中でぼーっと考えていたこと」も、サクッとメモできます。スキマ時間にメモできるので、「記憶をたどる」のにも最適です。

 思考を言語化することの重要性については、多くの識者が語ってきましたし、気づいている人も大勢います。

 ところが、大切だと分かっているのに、思うように言語化できない人のほうが、圧倒的に多かった。なぜなのか……。その原因はもしかしたら、書く難度が高い場所(ノートや手帳)で「自分の思考」を言語化しようとしたからなのかもしれません。

 試しに一度、書く難度が低い場所(ふせん)に「自分の思考」を言語化してみてはいかがでしょうか。

(本原稿は、『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』著者による書き下ろしです)