「私は圧倒的に松本さんの味方」「声を出せない時代となってしまいましたが、松本さんを支持する人の方が実際には多いはずです」「些細なことでいきり立つのはマジ止めにしませんか?」そんな内容のFacebook投稿が炎上した。投稿者は企業の会長。社会的地位のある人物がなぜうっかり炎上してしまうのか。「身内ノリSNS」の死角に迫る。(フリーライター 鎌田和歌)
企業の会長がFacebookで
「松本人志さま」を激励→炎上
著名人の性暴力疑惑が持ち上がると、ネット上では告発者への誹謗中傷が溢れる。昨年であればジャニーズ事務所、今年は松本人志氏やサッカー日本代表の伊東純也氏についての報道があった。それぞれを応援する人の中に、告発者に対して心ない言葉を吐きかける人がいるのは残念なことだ。
こういったコメントの多くは匿名であり、責任の追求が難しい匿名であるだけに、放置されることも多い。
しかし実名で、しかも社会的地位のある人の放言となれば別である。
今週SNS上で拡散したのは、広島に本社を置き、自動車販売を中心に様々な事業を手がける企業グループの会長、M氏のFacebook投稿だ。この一件はすでに一部のメディアで報道されているが、現在は本人の投稿が削除されているので、ここではあえて社名や実名を出さないことにする。
M氏は2023年末に同社の会長に就任しているが、炎上した投稿の中で現在は55歳であると綴っていた。
もちろん、誰にでもネット上で自分の意見を主張する自由はあるし、性暴力疑惑が持ち上がった際に、疑惑をかけられた側の肩を持ちたくなる人もいるだろう。それが一言二言程度であればほとんどの人は気に留めなかったかもしれないが、今回の場合はなんと3000字以上の長文だった。