医学部にアッサリ合格する「要領の良い人」と不合格に苦しむ「要領の悪い人」の明白な違い受験生の目標は、「志望校への合格」です。そこから逆算して、今やるべきこと、今日一日ですべきことを決める。受験という限られた時間の中で「いかに成果を上げるか」という強い意識こそが、「要領の良さ」につながってくる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

医学部に受かるような、いわゆる「できる子」は、「要領の良さ」も身に付けていることが多いものです。要領の良い人は、ある程度の努力や苦労で、確実に目標に達することができますが、要領が悪い人はいくら時間をかけて努力をしても、目指す「合格」を勝ち取れず、苦しい思いをすることになります。それでは、受験勉強における要領の良さとはどういったものなのでしょうか? 数万人の受験生を見てきた経験から、「要領が良い生徒が必ずしていること」を紹介します。(医学部受験専門予備校「ポッシブル」主宰 生田健治)

勉強や仕事における「要領の良さ」とは何か?

 勉強における「要領の良さ」とは、一体どのようなものなのでしょうか?

 要領が良い人は、そんなに苦労している様子もなく高い成績を出すのに、要領が良くない人は、がむしゃらに努力して、やっとの思いで要領が良い人の成績に追いつけるかどうか……。

 これは勉強に限らず、社会に出た後、仕事においても顕著に見られることです。そして、「要領が良い人」「要領が悪い人」というレッテルを貼ったり貼られたりすることもあります。思い当たる方もいるはずです。

 私はこれまで数万人という受験生と接する中で、要領の良い生徒とそうでない生徒を目の当たりにしてきました。要領の良くない生徒は決して頑張っていないわけでも、不真面目なわけでもありません。勉強の時間をたくさん増やしたにもかかわらず、なかなか成果に結びつかない。そんな生徒を見てきて、歯がゆい思いをした経験は数え切れないほどあります。