【ロンドン】C・S・ベンカタクリシュナン氏(58)は2年前、思いがけず英大手銀行バークレイズのトップの座に就いた。その1年後、彼は首にしこりを感じ、がんと診断された。  現在はその治療に成功し、ベンカタクリシュナン氏はキャリアを決定づける試練に直面している。インド生まれのリスク専門家である同氏は、前任者たちの失敗を乗り越え、メインストリート(ここでは主にリテール向け)金融とウォールストリートの強みをうまく組み合わせたバークレイズのやり方が理にかなうことを、投資家に納得させようとしている。