C・S・ベンカタクリシュナン氏(58)は2年前、思いがけず英大手銀行バークレイズのトップの座に就いた。その1年後、彼は首にしこりを感じ、がんと診断された。現在はその治療に成功し、ベンカタクリシュナン氏はキャリアを決定づける試練に直面している。インド生まれのリスク専門家である同氏は、前任者たちの失敗を乗り越え、メインストリート(ここでは主にリテール向け)金融とウォールストリートの強みをうまく組み合わせたバークレイズのやり方が理にかなうことを、投資家に納得させようとしている。同氏は2月20日に予定される通期決算報告に合わせ、自身が思い描くバークレイズの青写真を発表する準備を進めている。前任の最高経営責任者(CEO)だったジェス・ステイリー氏が、性的虐待などで有罪判決を受けた富豪のジェフリー・エプスタイン元被告(故人)とのつながりで辞任したのを受け、2021年11月にベンカタクリシュナン氏がCEOを引き継いだ。
英銀バークレイズCEOが迎える正念場
JPモルガン出身のベンカタクリシュナン氏、再建計画を投資家に納得させられるか
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