中国の自動車メーカー比亜迪(BYD)は、米国進出に向けてメキシコに狙いを定めている。BYDはメキシコで工場用地の調査を行っており、この工場から米国に自動車を輸出することを検討する。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。BYDの計画は中国自動車業界で、政治的リスクがあるにもかかわらず、北米進出への熱意が高まっていることを示している。中国の自動車メーカーが米国市場向けの自動車をメキシコで生産すれば、中国から直接輸出した場合に課される高い輸入関税を支払わずに済む。ライバルの自動車メーカーのトップは中国の潜在的な脅威に警鐘を鳴らしている。米国で中国メーカーとの競争を回避するため政府による対策強化の必要性を示唆する人もいる。これらのトップは中国のEVメーカーがコスト面で大幅に有利な立場にあるとみており、危惧している。
BYDがメキシコに足場 米国進出目指し
テスラの中国ライバルがメキシコに新たな輸出基地の設置を検討
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