イスラエルはイスラム組織ハマスに対し、ガザで拘束されている人質をラマダン(断食月)までに解放しなければ、南部ラファへの地上侵攻を行うと伝えた。ラファ侵攻を巡っては米イスラエル関係が緊迫化する中、初めて作戦開始の期限が示された格好となる。イスラエルの戦時内閣の一員であるベニー・ガンツ氏は18日、「世界やハマス指導部は、われわれの人質がラマダンまでに戻らなければ戦闘が続き、ラファへと拡大することを知る必要がある」と述べた。イスラム教徒にとって聖なる月であるラマダンは3月10日頃に始まる。だが、ここ数年は同期間中にイスラエル国内やパレスチナ領で暴力的行為が相次いでいる。  イスラエル軍は数週間にわたり、100万人以上のパレスチナ人が避難しているラファへの空爆を実施。さらに北のカーンユーニス周辺で激しい戦闘が続く中、ラファにも地上軍を送り込むとしている。イスラエル側は、両都市がハマスにとっての最後のとりでであり、イスラエル人の人質が拘束されていると考えている。