ロシアの裁判所は20日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者(32)の裁判前勾留の延長を支持する判断を下した。ウラジーミル・プーチン大統領は先ごろ、記者と囚人との交換について前向きな姿勢を示していた。裁判所がゲルシコビッチ氏の弁護団の訴えをまたも退けたため、収監が少なくとも3月30日まで続くことになった。2023年3月29日にスパイ容疑でロシア連邦保安局(FSB)に拘束されてから、1年を超えることになる。WSJと米政府は容疑を断固として否定している。ロシア側は記者のスパイ疑惑を裏付ける証拠を公式に提示していない。ロシア政府は国の法律に基づく措置だと主張している。