リターンがマイナスだと脳は大きなストレスを感じてしまう
第二の要因として、私たち人間の脳は、リターンがゼロ近辺では、わずかなリターンの変化に一喜一憂しやすい、ということが挙げられます。リターンがゼロに近く、プラスになったりマイナスになったりすると、私たちの脳は非常に大きなストレスを受け、気持ちが一喜一憂します。
このことは、21世紀に入ってから何度かノーベル賞の対象となった行動経済学の研究で明らかになっています。
たとえば、昨日はわずかにプラスのリターンだったのが、1日で3%資産が減って、今日はマイナスのリターンになったとします。すると、脳は非常に大きなストレスを受けるのです。毎日、資産運用の状況を確認したくなります。そして、確認するたびに一喜一憂してしまうのです。