米国の統計は経済が好調すぎて不安になるほどの状態であることを示しているが、アナリストの一部はそれを冷淡に受け止めている。インフレ・経済成長・労働市場という大きなテーマを扱った注目度の高い経済統計の一部は明らかに「過熱」側に傾いている。だが多くのエコノミストは、こうした予想外のデータを最小限しか評価せず、それほど心配する必要のない他のデータや年初特有の統計上の問題点を取り上げている。このような主張は、景気後退(リセッション)を回避できるだけの強さがありながらも、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに踏み切れるほど緩やかな経済成長――インフレ率がFRBの目標とする2%を上回る中では、一見すると狭い道筋――を求めている投資家に熱烈に受け入れられている。
米経済の好調示す統計、アナリストはうのみにせず
「過熱」側に傾く経済成長・労働市場・インフレ統計
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