【ワシントン】米政府はロシアに直接接触し、核兵器を搭載した新型対衛星兵器を配備しないようけん制している。こうした兵器の配備は宇宙条約に違反し、米国の国家安全保障を脅かすと主張している。複数の米政府当局者が明らかにした。  ロシア政府との接触は、バイデン米政権による幅広い外交努力の一環だ。米国は核兵器の宇宙配備を阻止しようと、宇宙に関心を寄せ、ロシア政府とのパイプを持つ中国やインド、先進7カ国(G7)などの同盟国にも働きかけている。