米政府はロシアに直接接触し、核兵器を搭載した新型対衛星兵器を配備しないようけん制している。こうした兵器の配備は宇宙条約に違反し、米国の国家安全保障を脅かすと主張している。複数の米政府当局者が明らかにした。ロシア政府との接触は、バイデン米政権による幅広い外交努力の一環だ。米国は核兵器の宇宙配備を阻止しようと、宇宙に関心を寄せ、ロシア政府とのパイプを持つ中国やインド、先進7カ国(G7)などの同盟国にも働きかけている。米議会下院情報委員会のマイク・ターナー委員長(共和、オハイオ州)は今月に入り、米国に対する「深刻な国家安全保障上の脅威」が生じていると表明し、ジョー・バイデン大統領に対して関連情報の機密指定を解除するよう求めていた。脅威の具体的内容は明かさなかった。
ロシアの核兵器宇宙配備、米がけん制
米国に対する「深刻な国家安全保障上の脅威」が生じていると議員は表明していた
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